インドの料理の方法に「テンパリング」というものがあります。
スパイスの風味を引き出し、油にうつして料理に生かすための調理方法です。
できると、料理が一気においしくプロっぽくなって、気分がいいですよ。
テンパリングとは?
まずはテンパリングについて説明します。
小鍋に油とスパイスをいれて加熱するという、スパイスの風味を油に移すための作業です。
コリアンダーシードやマスタードシード、唐辛子などでよくされますが、パウダーではなくホール
(まるごと)のスパイスで行います。
そして、できた油で料理をはじめたり、仕上げにかけたりします。
仕上げにかけるのは、南インドの料理によく見られる方法で、スパイスの香りを強く立たせる効果があります(レシピはこちらの本へ)。
チョコレートを作るときにも「テンパリング」と呼ばれる作業がありますが、まったくの別物です。
テンパリングにおすすめの鍋
テンパリングにおすすめの鍋を紹介します。
私はテンパリングにstaubのスモールソースパンを使っています。
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理由は以下のとおり。
- かわいい
- 重量感がある
- フタがある
- 底がたいら
なによりかわいいです。
ほらかわいい! (鍋が汚れているのは使いこんでいる現れです。)
すてきにかわいい! (IHコンロの汚れはズボラぶりの現れですな。)
かわいいのに重量感があるので、使っていて気分がいいです!
今、うちにあるものを計ったら833グラムありました。
重量感があると、本格的なものを使っている感じがして、気分が盛り上がりますね。
そして、フタがあるのも便利です。
テンパリングをしていると、たとえばマスタードシードなどが鍋の外にはじけ飛んでしまうことがありますが、それがなくなります。
フタをして中でパチパチはじけている音を聞いているだけでよいのです。
このフタにも重量感があるので頼もしいです。
底がたいらなので、加熱中支えている必要がありません。
重量感があるといっても小さいサイズですから、持ち運びが楽です。
テンパリングできたものをカレーに加える時にも、手軽にカレー鍋の上に持っていけます。
- 使えないコンロがある
- フタやとってが熱くなる
- カラーバリエーションが少ないことがある
- お値段がそこそこする
とはいえ、欠点もあるのです。
コンロによっては使えないことがあります。
鍋の底面の直径が10センチなので、IHのコンロによっては反応しないことがあります。
また、ガスコンロも五徳によっては使えないことがあります。
ガスコンロの五徳
五徳の上に金網などを渡せば使えるようになるでしょう。
カラーバリエーションが黒とグレーしかありません。(2024年3月現在)
うちにあるのはレッドで、ブルーグレー(?)もあったようなのですが、今はありません。
他の鍋でも時々限定色が出ることがあるので、どうしても黒やグレーが嫌ならば、限定色発売を待ちましょう。
そして、値段がそこそこします。
公式サイトの定価では17600円です。(2024年3月現在)
店によっては安いものもありますが、業務用のものだと生涯保証がないので、確認が必要です。
staubの生涯保証とは、取り扱い説明書にしたがった正常な上代において不具合が発生した場合、同じ製品と交換するというものです。
保証がほしい方は公式の店での購入がおすすめです。
テンパリングには専用鍋がおすすめ
テンパリングの鍋を専用にするおすすめの理由を紹介します。
私の失敗からの強いおすすめです。
小鍋でジャムをつくりました。たしかイチゴだったと思います。
イチゴの量が少なかったので、小鍋で作りました。気に入って使っていたステンレスの片手鍋です。
そのジャムのできあがりが、まずいものでした。
えぐみというか渋みというか、なんとも言えない後味があるのです。
ひどいできあがりは落ち込むレベルでした。
「鍋を別の料理に使っていたんじゃないですか?」
カフェをしている友人に言われて、はっと思い出しました。
私はあの片手鍋でマスタードのテンパリングをしていたのです。
ジャムのひどい後味はマスタード由来のものだったのです。
テンパリングの味は鍋にこびりついて、そうそうとれるものではありません。
決まった鍋をテンパリング専用にすることを、強くおすすめします。
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