インドに行かなくてもカレーは作れます。
ひとつめの理由は、通信販売が発達して、材料が入手しやすくなったこと。
ふたつめの理由は、レシピ本がたくさん出版されて、作り方の情報の入手が楽になったこと。
中でもおすすめのレシピ本を紹介します。
『「ナイルレストラン」ナイル善己のやさしいインド料理』 ナイル善己著 世界文化社
おすすめのポイント
タマネギの炒め加減が、写真いりでのっていること!(20ページ)
なんの料理でもタマネギの炒め加減が肝心だとい思うのですが、「透明になるまで炒める」「しっかり色づく」などと書かれているだけでは、どの程度炒めるのかわかりません。
きっとプロの料理人ならば感覚で「これくらい」と判断できるのでしょうね。
中火で○分と書かれていても、そりゃ、あなたのコンロなら○分でしょうけど! と言いたくなることは何度でもあります。
それを、この本ではタマネギの炒め加減を写真入りで説明しているのです。
「生」「縁が色づく」「明るめに色づく」「色づく」「しっかり色づく」
4段階にレベルわけされていて、レシピにはタマネギの炒め加減が一目でわかるように表示されています。
タマネギの炒め不足は料理を水っぽくし、炒めすぎは苦みになります。どちらも料理がまずくなる大きな理由になります。
炒め加減の写真でそれがさけられます。
その料理に一番あうタマネギの炒め方ができるのです。
炒め加減の写真が、おいしいカレーをつくるのにどれほど役立つことでしょう!
おすすめの料理
チキンシチュー(鶏肉のシチュー)(78ページ)
ホワイトシチューを、ルーなしで、ココナツミルクで作ります。
ルーを使わないので腹にもたれません。
ショウガでピリッとさせる程度の辛さなので、辛いのが好きな人には物足りないかもしれません。
現に、辛いものが好きな夫には物足りないようなので、うちではハラペーニョを大量に加えてつくります。
夫はさらに自分のシチューに唐辛子を加えています。
さらっとした口当たりなので夏においしく、冬にはショウガであたたまるおいしい一品です。
著者
ナイル善己
1976年、東京生まれ。インド独立運動家の祖父A.M.ナイルが開いた日本最古の本格インド料理店「ナイルレストラン」の三代目。都内のレストランを経てインドへ渡り、南インド・ゴア州の五つ星ホテルで修行を積む。作りやすさとおいしさを追求する姿勢に定評があり、テレビや雑誌でも活躍中。
やさしいインド料理 著者紹介より
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