伝統的な音楽を気軽に楽しみたい方におすすめの楽器『大正琴』。
大正時代に発明されたこの楽器は、初めての人でもすぐに演奏を楽しめる手軽さが特徴です。
この記事では、初心者が知っておきたい大正琴の基本と、上手に選ぶポイントをお伝えします。
大正琴とは?
大正琴について簡単に説明します。
大正琴は「たいしょうごと」読み、大正時代に名古屋の森田吾郎によって発明された弦楽器です。
ピアノと同じ音の配列をした鍵盤があり、左手でキーを押さえ、右手のピックで弦を弾く独特な仕組みを持っています。
鍵盤を押して弦の長さを変えることで音程を調整するので、初心者でもすぐにメロディを奏でられるメリットがあります。
加えて、ピアノやギターに比べて指の力がそれほど必要ないため、力が弱い人でも楽しむことができるのです。
小型で手軽に持ち運びができ、比較的簡単に演奏できるため、高齢者や初心者に人気があります。
音の響きは、古典的な琴の音色に似ており、和の雰囲気を感じさせる優雅な音色が特徴です。
最近では、ポップスやクラシックの曲も大正琴で演奏するスタイルが増え、幅広いジャンルで親しまれています。
大正琴の基本構造と音のしくみ
大正琴は、シンプルな見た目ながら独特の音を奏でる楽器です。
鍵盤と弦を組み合わせた構造が特徴で、初心者でも比較的簡単に音を出すことができます。
ここでは、大正琴の基本的な構造と音のしくみについてご紹介します。
大正琴の基本構造
大正琴は大きく以下の部分で構成されています。
- 鍵盤: ピアノのような形状をしており、弦を押さえる役割を果たします。演奏者は、鍵盤を押して音階を変えながら演奏します。鍵盤には数字が表示されていて、楽譜にも数字が書かれています。五線譜が読めなくても視覚的にわかりやすく、音階をすぐに理解できるのがポイントです。
- 弦: 大正琴には数本の弦が張られています。通常、メロディ弦と呼ばれる1本の弦をメインに弾き、他の弦は伴奏や和音を補助するために使われます。弦は、ギターや琴のようにピックや指で弾いて音を出します。
- 本体(胴): 大正琴の本体部分は、音の共鳴を助ける役割を持っています。木製のものが多く、木の種類によって音色が異なるのも特徴です。本体は軽量でコンパクトなので、どこでも持ち運びがしやすいです。
- 弦巻(げんまき): 弦楽器と同じく、大正琴も弦の張り具合で音を調整します。弦巻を回して弦の緊張を調整し、音程を正確にするのがチューニングです。すべての弦を「ソ(G)」の音にあわせることで、正しい音程で演奏することができます。
音のしくみ
大正琴は、鍵盤を押すことで弦の長さを調整し、音階を変えて音を出します。基本的な音のしくみは以下の通りです。
- 鍵盤を押す: 鍵盤を押すと、弦の一部が押さえられて、弦の振動する長さが短くなります。これにより、音の高さが変わります。鍵盤を押さない場合は、弦全体が振動し、低い音が出ます。
- 弦を弾く: ピックや指で弦を弾くと、その弦が振動し、音が出ます。鍵盤を押すことで、振動する弦の長さをコントロールできるため、異なる音階を簡単に奏でることができます。
- 音の共鳴: 弾いた弦の音は、本体内部で共鳴して、より豊かな音色となります。大正琴の本体が木製である場合、その木材の特性によって音の深みが異なり、温かみのある音を楽しむことができます。
初心者でも扱いやすい理由
大正琴は、ギターやバイオリンのように直接弦を押さえる必要がなく、鍵盤を押して音を出せるため大きな力が必要なく、初心者でも音階をスムーズに変えられます。
また、鍵盤がドレミで表記されていることが多いため、音符を見ながら簡単にメロディを奏でることが可能です。
大正琴の選び方
大正琴を初心者が選ぶ方法についてお伝えします。
必要なアイテムがそろった大正琴セットがおすすめです。
楽譜やチューナーなどがそろっているため、初心者でも余計な時間がかからずに演奏できます。
1. 初心者向けのセットを選ぶ
大正琴にはさまざまな種類や価格帯がありますが、初心者にはセット商品が最適です。一般的には、以下のようなアイテムが含まれています。
- 大正琴本体: 初心者向けのシンプルなデザインで、扱いやすいものが多いです。
- 楽譜(譜面): 基本的な曲や、初心者が練習しやすい曲が収録された楽譜がついています。
- チューナー: 音程を正確に合わせるための必需品です。簡単なチューニング方法を学べば、より美しい音色を奏でられます。
- 弦やピック: 予備の弦やピックがセットになっている場合もあります。弦が切れた時やピックを紛失した時にすぐに対応できるので便利です。
2. 音の違いを比較して選ぶ
大正琴の音は、材質や弦の種類によって異なります。
初心者用の楽器でも、木製のものやプラスチック製のものなど、音質に違いがあるので、実際に音を聞いて好みの音色を選ぶのもポイントです。
和の伝統的な音色を楽しみたい方は、木製の大正琴がおすすめです。
3. 持ち運びやすさとデザイン
大正琴は持ち運びがしやすいコンパクトな楽器です。
外で演奏する機会が多い方は、軽量で持ち運びに便利なケースが付属しているものを選ぶとよいでしょう。
また、デザインにもさまざまなバリエーションがあるので、自分の好みに合ったものを選ぶことで、演奏の楽しさがさらに広がります。
4. 価格帯の目安
初心者向けの大正琴セットは、価格帯が比較的安価で手に入りやすいです。
セット内容やブランドによって異なりますが、1万円から3万円程度が目安となります。
中古であれば、メルカリなどで1000円台、はては無料というものもありました!
高価なモデルほど音質や材質にこだわったものが多いですが、まずは手頃な価格のセットから始め、徐々にグレードアップするのが良い選択です。
まとめ
- 大正琴は大正時代に森田吾郎によってつくられた
- 鍵盤で音階を調整するので力をつかわず、正しい音がたやすくだせるため、初心者や子供、高齢者にもおすすめの楽器である
- 初心者には楽譜などがついているセットを購入するのがおすすめである
大正琴は、ピアノと琴のハイブリットのようで、手軽に楽しめる楽器ですね。
選び方のポイントを押さえ、自分にぴったりのセットを見つけて、ぜひ大正琴の世界を楽しんでみてください。
新たな趣味で、あなたの生活がより豊かになること間違いなしです!
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